よく尋ねられることに
「見えないところのリフォーム工事の費用 ってやってみないとわからないのですか?」
という事があります。
リフォームの場合は、新築工事と違って床面積×坪単価というように一元化できません。
新築の場合、あらかじめ想定される材料、工事手間を統計的に数値化できるようになりましたので
この構造材を使ってこの大きさだといくらという事が出来ます。
リフォームの場合、最初の段階で予測できうる部分については、見積もりに含める事ができますが、
事前の調査でわからなかった構造体の不良部分については含める事ができません。
家が古い場合工事を始めて、新たに、構造体の不良部分が見つかるケースがあります。
構造体の不良の場合、補修で済むのか、構造体を交換しなければ強度に問題が起きるのか、さらに構造体の場合、強度を出すものは多くの場合見えないところに配置されることが多いため、仕上げ材を撤去しなければ見る事が出来ないためです。
一般に、仕上げ材に問題がないような状態でも工事中に異常が生ずる事があるのですが、それは、仕上げ材相互に力を分散できていたものが、一部を補修する事でその調和が破綻して起きるのです。
そのため、正確な見積もりを出すためには、必要最低限の解体を行う事が必要となります。
このテスト解体よって構造体の不良が判明することが多いのです。
しかし、テスト解体は、やみくもに行うのではなく、構造を踏まえたうえで重要なポイントを確認するように行うのがよいでしょう。
ある程度業者を絞り込んだ状況で テスト解体の費用の見積もりを取るのもいい手段だと思います。
どこを何のためにどのくらいの規模で部分解体するのか
これは業者の力量と経験値を調べるにはもってこいの手段です。
費用をなるべく抑えるには、思いつきで小さな工事を繰り返すのではなく、家の不満を(狭い・片付かない・使いにくい)業者に全て伝えていくことが大事です。
この段階で、こちらの伝えたい事をどのように聞いてくれるかが、業者選びの際の大きな要素にもなります。
悪質な業者は、契約の段階では、安いのに、工事の最中のあらかじめ予測できることも追加工事として請求する事もあるようです。
そうならないように、面倒がらずに、見積もりの段階でしっかり相談してその反応を伺う事が大事です。
もちろん費用もですが・・
信頼できる業者選びは、安心できる工事と、住みやすい家という形でかえってきます。
業者サイドからしてみれば、納得され信頼されて工事をし、感謝され、さらに相応の工事代金をいただけるのですから十分な打ち合わせには応じてくれるはずです。
0 件のコメント:
コメントを投稿