2010年9月26日日曜日

住宅の上棟式

最近では住宅の上棟式(じょうとうしき)を行うことが少なくなりましたね

建物の新築の際に行われる神道の祭礼で、棟上げむねあげ)とか、建前(たてまえ)とも言います。

仏教や他の宗教でも上棟式は行われます。

住宅建設の上棟式は、竣工後も建物が無事であるよう願って行われ、普通は、柱・棟・梁などの基本構造が完成して棟木を上げるときに行われます。

それで、棟上げとも言うんですね。
木更津周辺も最近は、上棟式を見なくなりました。

昔は、特に田舎の方ではよく見かけました。
木更津あたりでは、棟梁(建て方大工の親方)が、棟上げの終わったころから屋根上に祭壇を組み、塩・米・お神酒で四方をきよめます。

その後屋から、住宅のお披露目を兼ねて餅・お菓子・賽銭を撒いたものです。

私が子供のころ(だいぶ昔・・)は工事中の現場周辺でおもちを拾うのが楽しみだったことを思い出します。



住宅の上棟式はその方法や式次第は神社の祭祀のように決まった形式はなく、地域により多少異なります。

上棟式をなさりたい方は、棟梁・監督・設計の方に相談してみてください。

2010年9月12日日曜日

住宅新築の前に

良い土地が見つかり
土地の契約済ませ、土地の決済が完了したら


いよいよ新築工事がはじまります。


その前に地鎮祭 をして、土地の神様を鎮め、工事の無事を祈念する人が多いようです。


地鎮祭(じちんさい)とは、新築工事を始める前に行うもので、、基礎工事・新築工事などの、無事の完成を祈る儀式の事で、その土地の神(氏神)を鎮め、土地に新築をして利用させてもらうことの許しを得るためのものです。

これには神式と仏式があり、一般には、神を祀って新築工事の無事を祈る儀式と認識されており、安全祈願祭と呼ばれることもあります。


一般に神式では、新築する土地の中央に四本の青竹を立て、その間をしめ縄で囲って祭場として、神主のもとで、建築業者・施主の参列の上で執り行います。

祭場の中には木の台(祭台・・八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、これに神を呼ぶ)を立てて祭壇とし、酒・水・米・塩・野菜・魚等の供え物を供えます。

この際の野菜には根菜(大根・ごぼう・ニンジンなど根を張る植物・・その土地にこの先根を張って住むという思いを込めて)をもちい

また実をつける、果物(実を結ぶの言われから)もお供お供えします。

その地に根を張り・そこで結実を祈願するためです。

塩は清めに使われ、米はお供えの後塩と一緒に四方に撒きます。

お酒は、式に際し前もって蓋をあけておき、乾杯の儀式後やはり四方に撒きます。



また、関西などの特定の地方によっては伊勢神宮近隣の浜から砂または塩を取り寄せ、四隅に置く場合もあるそうです。

祭壇の左右に、緑・黄・赤・白・青の五色絹の幟に榊をつけた「真榊」を立てる場合もあるようです。

この五色絹は五行説における天地万物を組成している5つの要素、つまり木・火・土・金・水を表しているのだそうです。

そのながれ は、神職の祝詞に始まり、地の神を鎮め、施主及び工事にかかわる人を清め榊を備えます。

地方により若干の相違はあるようなので、式の前に神主に伺ってもよいでしょう。

その後で、鋤鍬の儀式をもって、着工とすることが多いので、起工式とも考えられます。

そのため、大安を選ぶことが多いようです。(しかし大安といってもサンリンボウは避けます)

また、このとき、地縄と言って、新築の建物の配置に合わせて地面に縄で線を貼ることがよく行われます。